高齢者の認知症について

2021.06.07掲載
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お役立ち情報

 

 超高齢化社会における認知症の割合

認知症という言葉は、日本において広く知られるように
なりました。現在、日本の65歳以上の高齢者の5人に
1人が認知症と言われています。最近の厚生労働省の発
表では、2025年には、700万人を突破するという
発表がありました。
軽度認知症を含めると、高齢者の3人に1人が認知症も
しくは、認知障害であるということです。
しかし、軽度の人と障害を持つ人数は、潜在的にもっと
多いという予想もあります。学者によっては、1500
万人以上が、認知に何らかの問題を抱えるという説もあ
ります。
認知症を患う方の受け入れ先やケアは、現在十分とは言
えない状態です。


認知症と痴呆症、アルツハイマーとは

以前は、認知症にことを痴呆症と呼んでいた時代もあり
ました。現在では、厚生労働省が公募して名称を変更し、
それ以来定着した新しい呼び方が、「認知症」です。
一方、アルツハイマーというのは、認知症の中の種類の
1つです。認知症も、原因が明らかになってきて、いく
つかの種類に分かれています。
しかし、その前に認知症の症状を簡単にご説明いたしま
す。


認知症の症状ってどんなもの?

認知症になると、脳の神経細胞が傷つき破壊されること
により、記憶障害が起こります。
記憶障害の始まりは、直前にあったことを忘れることで、
過去の出来事はよく覚えています。しかし、進行すると
過去の記憶も失われていきます。
他には、判断力の低下、時間や場所がわからなくなる、
人の名前や自分との関係が分からなくなるなどの症状が
表れます。よく物忘れと記憶障害を混同して、心配なさ
る方がいらっしゃいます。でも、物忘れと記憶障害は違
います。「待ち合わせの時間を忘れた」、「物の置き場
所を忘れた」ということを体験されたことがある方は多
いですね。物忘れの場合は、待ち合わせをしたことや自
分で物を置いたということは、覚えています。

しかし、認知症患者の場合は、「待ち合わせをしたこと
自体を忘れてしまう」、「自分が置いたということ」を
忘れてしまうのです。そして、そこに妄想が加わると、
「相手が嘘をついている」、「物がないのは盗まれたか
らだ」と思いこんでしまうのです。

いろいろなことが判断できなくなっていくにつれ、妄想
を抱く、幻覚を見る、暴力や徘徊などの精神的な症状や
不安感、無気力、気持ちが沈むなどの感情の障害も表れ
ます。
これらは、本人の性格や環境、人間関係などがもとにな
って起こるので、その人によって表れ方が違います。
また、相手や時間帯、その日の天候などの外的な要因に
よっても変わります。


認知症の種類や原因は?

代表的なものに、アルツハイマー型認知症、脳血管型
認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など
があります。認知症患者の約60%がアルツハイマー
型認知症、約20%が脳血管型認知症を占めています。
アルツハイマー型認知症は、脳にある種のたんぱく質
がたまることで正常な脳細胞が破壊されて、脳の委縮
が起こります。アルツハイマー型認知症は、男性より
も女性に多いのが特徴です。

脳血管型認知症は、脳梗塞や脳出血など、脳内の血管
が傷ついたり詰まったりすることで起こります。

レビー小体型認知症も、ある種のたんぱく質がたまる
ことで正常な脳細胞が破壊されて、脳の委縮が起こり
ます。パーキンソン病との関連が見つかってきていま
す。

前頭側頭型認知症は、原因がまだはっきりと確定され
てはいません。ある種の異常な構造体やたんぱく質が
脳内にたまっていることがわかり類別されています。
他にも、水頭症やヤコブ病によるもの、アルコール性
のものなど、原因がはっきりとしてきたものがいくつ
かあります。


種類の違いは症状の違い、そしてケアの方法も違います

それぞれ原因が違うように、その症状や特徴にも違い
があります。全身や運動の状態、認知の仕方、進行の
仕方、そして、治療の仕方は、認知症のタイプによっ
て違ってきます。
そのため、ケアの仕方も、それぞれの特徴に合わせて、
適切に行っていく必要があります。

皆様の介護現場で少しでもお役に立てていただければ
幸いです!