フレイルについて!
皆様こんにちは!
岡山介護・看護求人サーチです!
岡山県におきましては、新型コロナウィルスの感染
者数が減少しており、少しほっとした気持ちを持た
ている方も多いのではないでしょうか。
今日は、感染予防の中、「コロナフレイル」と呼ば
れる状態の方々が増加しているといわれ、フレイル
について勉強していきたいと思います。
フレイルとは何か
フレイルとは健康と要介護・寝たきりの間を指し、
「加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながり
が減少した状態」のことです。
「Frailty(虚弱)」が語源となっており、2014年に
日本老年医学会によって提唱されました。
要支援・要介護の前段階の状態であるフレイルは、
単なる身体的機能の衰えだけではなく、精神的脆弱
や社会性低下なども生じることが特徴です。
改善をせずにそのまま放置すると介護が必要な状態
になる可能性が高く、早期発見と適切な予防・改善
をしていくことが大切になります。
フレイルを構成する3つの要素
フレイルは大きく3つの要素で構成されます。
<フレイルの要素>
・身体的な衰え
・心理・精神的な衰え
・社会性の衰え
➀身体的な衰え
身体的な衰弱としては、まず筋肉量の低下が挙げら
れます。
筋肉量が減ることで歩きづらくなったり、転倒の危
険性が高まります。
免疫力が低下し、血糖値の管理が難しくなるという
ような問題も出てくるでしょう。
また、オーラルフレイルといって口腔機能の低下も
起こります。
食べ物が噛みづらくなったり、食べこぼしなどが増
えたりすることが増え、悪化すると嚥下障害や摂食
障害に進行します。
②心理・精神的な衰え
心理・精神的な衰えとして認知機能の低下があります。
・記憶障害 ・失語 ・失行 ・失認 ・遂行機能障害
などが起こる状態です。
いわゆる物忘れや、物の名前がなかなか出てこない、計
画立てて物事を進められないといったようなことから始
まり、進行すれば認知症と診断されます。
また心理的な衰えの症状として、うつ病を発症する場合
もあるので注意が必要です。
初期段階は「ボーッとする」「落ち着きがなくなる」など
の変化が見られる場合が多く、認知症とも勘違いされやす
い傾向にあります。
③社会性の衰え
社会性の衰えというのは、人や社会とのつながりが減って
いくことです。
人との会話や交流、社会とのつながりがなくなってしまう
事によってもフレイルは進行していき、心身が健康であっ
ても安心とはいえないので注意が必要です。
定年退職や配偶者との死別で一人で過ごす時間が増える高
齢者は多くいるでしょう。
また今であれば新型コロナウィルスによって、以前よりも
人と会う機会が減っている現状があり、深刻化しています。
フレイルを予防・改善するには
フレイルは早期発見できれば、生活習慣を改善することで
回復することも十分に可能といわれています。
フレイルになる前に予防、フレイルになった初期段階(プレ
フレイル)で気づいて改善していく事が大切です。
先述した「健康長寿の3本柱」である
・栄養
・運動
・社会参加
それぞれにおいて、気をつけるべきことを見ていきましょう。
◆運動
ウォーキングや体操などの有酸素運動を取り入れましょう。
しっかりと体を動かし、歩くことで筋肉を鍛えます。
庭の手入れや家事などでこまめに動くこともよいでしょう。
足腰を鍛えることで血流もよくなります。血行促進は認知機
能の低下予防にも効果的です。
歩幅を広げて早足で歩くことがポイントです。
しかし運動がよいからといって、いきなり走ったり激しい筋
トレをするとケガの危険がありますので注意しましょう。
まずは近所の散歩から始めて、慣れてきたら徐々に運動量を
増やしていくことがおすすめです。
◆栄養
フレイル予防にはしっかり食べて栄養をとることが欠かせま
せん。
バランスのよい食事を3食しっかりとりましょう。
特に、炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルを意識し
て摂取すること。
タンパク質は筋肉を作る重要な栄養素です。
さらにエネルギーとなる炭水化物、身体の潤滑油となるビタ
ミン・ミネラルも必須です。
体重が減っていないかをこまめにチェックするようにしまし
ょう。
また栄養をしっかり取るために口の健康を保つことも大切で
す。加齢に伴い、だんだんと噛む力が弱くなったり、舌が力
強く動かなくなったりと、オーラルフレイル(口腔機能の低
下)も進行します。
舌回し運動やパタカラ体操など、口腔機能運動を取り入れオ
ーラルフレイルを予防しましょう。
◆社会参加
社会参加は特に心の健康につながります。
身体の健康に気を配っていても社会参加がなくフレイルが進
行してしまうことはよくあります。
地域の行事やボランティア活動に参加したり、子どもや孫に
会う機会を増やすなど積極的に人との交流を増やしていくこ
とです。
これは、家族や周りの人たちが気にかけることでも改善でき
ます。今は気軽に外出できないような日々ですが、会えない
場合にも手紙や電話などで連絡をとりましょう。
また自治体の介護予防の取り組みなどに参加するのもおすす
めです。
いずれにせよ、人とのつながりを維持することがとても大切
です。
まとめ
今日勉強したフレイル状態にならないための予防もこれから
介護事業所において取り組んでいかなけらばならない重要
要素になってきます。
通所介護等への就職・転職活動の検討されている方、
岡山介護・看護求人サーチに是非ご相談ください!